鞍馬を後にして、次なる目的地へ
鞍馬寺を後にして
次の目的地「下鴨神社」へ向かうことにしました。
膝の痛みが少しでもやわらぐように
ゆっくり、慎重に歩きながら鞍馬駅へ。
昼前には下鴨神社に着くつもりだったんです。
でも……貴船と鞍馬の景色が、想像以上にすばらしくて。
気がつけば、もう14時ちかく。
お腹はぺこぺこ。
でも、「ランチは下鴨神社の近くで」と決めていたから
なんとか我慢して列車に乗り込みました。
またまた展望列車!? セレンディピティ再び
鞍馬駅で列車を待つこと十数分。
やってきたのは――行きと同じ、展望列車!
またしても、セレンディピティ発動です。
(※セレンディピティ=偶然の幸運)
時間が時間だけに、車内はやや混雑気味。
ぱっと見では、空席なんて一つもなさそうで……
でも、なんと展望席に一席だけ、ぽつんと空いていたんです。
すばやく腰をおろし、
緑のトンネルを抜けていく特等席をしっかり満喫。
ふとまわりを見ると、立っているのは海外からの観光客の方たち。
「ごめんなさい、この席は譲れません……」と
心の中でそっとつぶやきながら、
流れていく景色をしっかり目に焼きつけました。
鴨川デルタを越えて、いざ下鴨神社へ
出町柳駅で下車し、
事前に調べておいたとおり、徒歩で下鴨神社を目指しました。
駅を出てすぐ、鴨川にかかる河合橋を渡って、
川沿いに広がる「鴨川デルタ」をちらり。
立ち止まって風を感じたい思いもありましたが、
でも今は——
「はやく何か食べたい……!」
という気持ちが勝ってしまって、
ひたすら神社へ向かいました。
今回の旅のメインイベントはふたつ。
・下鴨神社で「四季の守」を授かること
・糺の森(ただすのもり)を歩くこと
下鴨神社の公式SNSで偶然見かけて、
ひとめぼれしてしまった「四季の守」。
季節の花があしらわれた、美しい刺繍。
どうしても、実物をこの手にしてみたくなりました。
でもSNSでは——
「販売後すぐ売り切れた」
「次回の再販は未定」
そんな投稿があって、
今回は無理かも……と、半分あきらめていました。
「四季の守」授与、まさかの幸運!
糺の森を通り抜けた先に下鴨神社があるのですが、
「ランチを逃したくない」
「四季の守あるかな……」
という思いがよぎり、行きは森を速足で通りすぎました。
そして、境内の授与所をのぞいてみると——
なんと!
まさかの訪れたその日が再販当日!
\ セレンディピティ、再降臨! /
15時前に訪れた私は、
運よく「四季の守」を授かることができました。
遅めのランチに、ほっとひと息
「四季の守」を手にしてほくほく顔の私は
参拝はあとまわしにして、
まずは空腹をなんとかしたい!
下鴨神社からさらに徒歩10分ほどの場所に、
お目当てのお店がありました。
時刻は15時過ぎ。
「もうランチ終わってるかも…」と、おそるおそる聞いてみたら——
「まだ大丈夫ですよ」とやさしいお返事。
もう、うれしすぎて
心の中で「神様ありがとう」とつぶやいていました。
空腹というスパイスも手伝って、
とびきりおいしいランチでした。
「家の近所にあったら常連確定」と
本気で思えたお店です。
やさしい唐揚げ定食で、ほっこりお昼ごはん

ふっくら炊かれた玄米に、さくさくの唐揚げ。
添えられた小鉢やお味噌汁にも、やさしい手間が込められていて。
思わず、時間の流れまでゆるやかに感じてしまうような、そんな定食でした。
河合神社と、帰り道の糺の森
お腹とこころを満たして、
再び下鴨神社へ戻る頃には、
あいにくタイムリミットが近づいていました。
境内をゆっくりめぐる時間はなく、
「また今度こよう」と心に決めて、
速足で境内を抜け楼門をくぐり、河合神社へ向かいました。
河合神社は、下鴨神社の摂社。
「美麗の神様」として知られ、
女性に人気のパワースポットでもあります。
※「摂社(せっしゃ)」とは、
大きな神社の本殿のそばにある、ゆかりの深い小さな神社のこと。
本社を守るような存在で、信仰の対象になっています。
アラフィフでも、やっぱり美容の神様と聞くと、
行かないわけにはいきませんよね。
時間がなかったので、「鏡絵馬」などは体験できませんでしたが、
こんな場所なんだ…と雰囲気だけでも感じ取ることができて、満足でした。
最後の最後、帰り道でようやく
糺の森(ただすのもり)をゆっくり歩くことができました。
心地よい風と、木々のざわめきに包まれて。
この旅をしめくくるにふさわしい、
穏やかな時間となりました。

下鴨神社、拝観時間のご案内(参考)
- 定休日:なし
- 楼門内:午前6時半開門/午後5時閉門
- 河合社:午前6時半開門/午後4時半閉門
※ 神事などにより変更となる場合があります。
おわりに
思いがけずセレンディピティの連続だった一日。
下鴨神社での目的を無事に達成し、
大満足でホテルへと戻りました。
ところが――旅は、ここで終わりではなかったんです。
少し歩きすぎた体が、
思いがけないかたちで“SOS”を出してきました……。
その続きは、また別の記事で。
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