13〜14年頑張ってくれた差し歯が、なぜ限界を迎えたのか|50代で改めて感じた歯の大切さ

自分のこと

はじめに|ついにこの日が来ました

先日、
13〜14年前に差し歯にした歯を
抜歯しました。
場所は左上の奥歯です。

笑ってもほとんど見えない位置なので、
見た目への影響はありません。
それでも、
長年付き合ってきた歯を失うのは、
やはり少し寂しいものですね。

実は私、
40代前半でこの歯を失いかけた時、
「奥歯だし、
そのままでもいいのでは?」
と素人考えで思ったことがありました。

でも先生から、
歯を失ったまま放置すると、
周囲の歯が動いたり、
噛み合わせが崩れたりして、
結果的に他の歯にも
負担がかかることを教わりました。

失った歯の代わりになるものを、
何か入れなければいけない。
そう聞いて初めて、
一本の歯が担っている役割の大きさを
知った気がします。

そして今回、
その歯の根っこが限界を迎え、
抜歯することになったのです。

今振り返ると、
13〜14年も頑張ってくれた歯だったなぁ
と思います。

今日は、
そんな一本の歯のお話です。

40代前半で歯を失いかけた時のこと

当時、
その歯は虫歯が進行し、
歯茎より上の部分を
完全に失ってしまいました。
治療法として提案されたのが
インプラントです。

でも私は、
その時初めて
「インプラント」という言葉を聞いたので、
どんな治療なのかも分からず、
費用を聞いて
さらに驚きました。

当時の私には、
とても簡単に決断できる
金額ではありませんでした。

どうしたものかと
途方に暮れていた時、
担当してくださった先生から
別の方法を提案していただきました。

歯茎を処置して、
残っている歯の根っこを利用しながら
差し歯にする方法です。
保険適用の治療でした。

今になって思うのですが、
あの時、
先生が別の選択肢を示してくださらなかったら、
私はどうしていたのでしょう。

結果的に、
その歯はさらに13〜14年も
働いてくれました。
本当にありがたい治療だったと
思っています。

13〜14年もってくれた理由を考えてみた

一般的に差し歯の寿命は
10年前後と言われているそうです。

もちろん、
歯の状態や噛み合わせ、
日頃のお手入れによって
大きく変わるので、
一概には言えません。

それでも私の場合は、
13〜14年使うことができました。

なぜここまで長くもったのだろう。
そう考えた時、
思い当たることがあります。
それは、
差し歯にしてから始めた
定期的な通院です。

私は3か月に1回のペースで
歯石取りや
歯のお掃除のために通院を続けてきたのです。

それまで、歯医者は虫歯になったら
行く場所でした。
でも、
せっかく残せた歯です。
1日でも長く
使いたいと思いました。

藁にもすがるような気持ちで、
3か月ごとのお掃除を
続けてきたのです。

費用も毎回
2,500円前後かかります。
それでも今になって思います。
あの通院がなかったら、
この歯はもっと早く
役目を終えていたかもしれません。

最終的には
歯の根っこが割れてしまいました。
それでも、
13〜14年という長い年月、
毎日の食事を支えてくれました。

そう考えると、
定期的なお手入れには
意味があったのだと思います。

体はちゃんとサインを出していた

異変が出始めたのは
少し前のことです。
差し歯の周囲の歯茎に
膿がたまるようになりました。

歯のお掃除のとき
歯科衛生士さんに伝えました。
検査を受けた結果、
歯の根っこが割れていることが
判明しました。

もう
差し歯を支えられる状態ではなく、
抜歯するしかありませんでした。

今振り返ると、
あの膿は体が出してくれていた
サインだったのだと思います。

こちらに知識がなかっただけで、
体はちゃんと異常を知らせて
くれていたんですね。

想像以上だった抜歯

抜歯当日は
麻酔をしました。

麻酔の効きを確認しているとき、
一か所だけ感覚が残っている場所があり、
そのことを伝えると、
追加で麻酔をしてくださいました。

おかげで
痛みはありませんでした。

でも、
怖かったです。

本当に怖かったです。

歯を抜くというと、
スポッと抜けるようなイメージを
持っていました。
でも実際は違いました。

押されたり、
引っ張られたり、
ぐりぐりされたり。

頭が動くほどの力が
かかっていました。

まるで工事現場で
ドドドドド・・・
と工事をされているような
気分でした。

診療明細を見ると、
「難抜歯加算」
という項目がありました。
おそらく簡単には抜けない歯
だったのでしょう。

無事に終わった時は
本当にほっとしました。

抜いた歯を見て思ったこと

抜歯後、
抜いた歯を見せてもらいました。
長さは
1センチにも満たない小さな歯です。

正直、

「こんな小さな歯を抜くのに、
あれほどの力が必要だったの?」
と驚きました。

でも同時に思いました。

それだけしっかり骨の中に
支えられているからこそ、
私たちは毎日、
当たり前のように食事が
できているのだと。

失って初めて気づくことって
ありますよね。

歯の根っこには
縦の割れ目が入り、
色も変色していました。
本当に限界だったのだと思います。

そして、
あの歯茎の膿も、
「もう無理だよ」
という体からのメッセージ
だったのでしょう。

13〜14年間、
私の食事を支えてくれて
ありがとう。

そんな気持ちになりました。

抜歯後の選択肢を考えた

抜歯後の治療法として
考えたのは、
インプラント
ブリッジ
入れ歯
の3つでした。

以前の私なら、
先生に提案された治療法を
その場で決めていたかもしれません。
でも今回は違いました。

実は、
この日が来ることは
ある程度分かっていたのです。
だからこそ、
歯を失ったらどうするのか。

インプラント、ブリッジ、入れ歯。
それぞれのメリットと
デメリットを調べていました。

年齢を重ねると、
ただ「今どうするか」ではなく、
「10年後、20年後に
どうなっていたいか」
も考えるようになりますね。

第一候補だったインプラントをやめた理由

実は以前、
私の第一候補は
インプラントでした。

見た目も自然ですし、
しっかり噛めるという話も
聞いていました。
でも、
考えが変わる出来事がありました。

父が脳卒中で倒れ、
リハビリ施設などで
過ごしていた頃のことです。

その頃、
歯科衛生士さんとの会話の中で、
インプラントをした方が
高齢になり、
介護施設などへ入所した後、
メンテナンスが難しくなって
困るケースがあるという話を
聞きました。

その時の私は、
父が自由に通院できない状況を
目の当たりにしていました。
だからこそ、
その話がとても現実的に
感じられたのです。

将来、
自分が自由に通院できなくなったら。
もし介護が必要になったら。
そう考えた時、
私の中でインプラントは
候補から外れました。

もちろん、
インプラントが悪いという話では
ありません。
私自身の将来設計や考え方には
合わなかった。
ただそれだけです。

ブリッジを選ばなかった理由

ブリッジも検討しました。
でも、
私には大きな抵抗がありました。
健康な両隣の歯を
削る必要があるからです。

今回失った歯は
もう戻りません。
でも、
その隣の歯は
まだ元気です。

私はできるだけ長く、
今ある歯を残したいと
思っています。

できれば80歳になっても、
自分の歯で食事がしたい。
そんな気持ちがあります。

だから私は、
健康な歯を削る選択は
したくありませんでした。

まずは保険の入れ歯から始めることにしました

そうして残った選択肢が
入れ歯でした。

入れ歯にも、
保険適用のものと
保険適用外のものがあります。

装着感や見た目は
保険適用外の方が
良いそうです。

ただ、
費用もそれなりにかかります。

さらに、
入れ歯は実際に使ってみないと
自分に合うかどうかが
分からないそうです。

コンタクトレンズと同じように、
どうしても違和感が強くて
使えない人もいるとのこと。

それを聞いて、
私はまず保険の入れ歯を
試してみることにしました。

実際に使ってみて、
問題なく付き合っていけそうなら、
その時に改めて
保険適用外の入れ歯も
考えればいい。
そんな結論になりました。

焦らず、
一歩ずつです。

13年前と今で変わったこと

13〜14年前の私は、
歯科治療について
ほとんど知識がありませんでした。

提案された治療法を聞いて、
慌てて、
悩んで、
どうしたらいいのか
分からない状態でした。

でも今回は違います。
事前に調べて、
考えて、
自分なりの結論を出してから
診察に臨みました。

先生に治療方針を伝えた時も、
驚くほどスムーズに話が進みました。

年齢を重ねると、
失うものもあります。
でもその一方で、
経験という財産も
増えていくのかもしれませんね。

おわりに|もし歯のお掃除に通っていないなら

今回、
一本の歯を失いました。

でも同時に思うのです。

もし13〜14年前、
あの治療を受けた後に
何もせず過ごしていたら、
もっと早く失っていたかも
しれません。

私が続けてきたのは、
3か月ごとの歯のお掃除です。
たったそれだけです。
でも、
その「たったそれだけ」が、
結果的に13〜14年という時間に
つながったのかもしれません。

今回抜歯した歯は、
もう戻ってきません。
だからこそ、
今残っている歯を
大切にしたいと思います。

もしこの記事を読んでいる方の中に、
しばらく歯科医院へ
行っていない方がいたら、

ぜひ一度、
歯のお掃除だけでも
予約してみてください。

歯は、
失ってから
その大切さに気づくもの。

今回の抜歯で、
私はそれを改めて
実感しました。

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