孫が勢揃いした日から2日後、実家で農作業を行っていた母が、歩けないほどの膝の激痛を訴えた。さらに、その母を支えようとした弟がぎっくり腰になった。お盆の最中ということもあり、2人して母のかかりつけの整骨院へ向かった。
弟はしばらくして回復したようだが、母は膝が腫れて熱を持っていたため、治療はできず、安静にして腫れが引いたらまた来るよう言われたという。父に続いて母まで動けなくなり、農作業はますます滞ってしまった。
その間、妹が母の世話をしてくれた。母の膝の腫れを取るために車椅子をレンタルし、外出時には極力歩かせないようにしたそうだ。しかし、昔ながらの働き者でじっとしていられない母は、家事も妹が全部すると言っても動いてしまう。動くせいで腫れがなかなか引かず、治療ができない状態が続いた。妹は、自身が帰国するまでに母の膝を良くしようとあれこれアドバイスしているのに、言うことを聞いてくれないと愚痴をこぼしていた。
出荷しなくてはいけない作物はどんどん実り、水やりも必要。やることは山積みだった。父が倒れたことで、今後の農作業は諦めてもらわなければならないと考えているが、今実っている作物は腐らせるわけにいかない。猛暑の影響で糖度抜群の美味しい作物ができたため、これらを出荷し終えるまでは、家族で力を合わせて頑張るしかなかった。
兄弟も全員、それぞれの仕事と生活がある。その中で両親の面倒を見るのは本当に大変なことだと実感する。今まで他人事だった親の介護。倒れた父だけでなく、まだ動けている母にもサポートが必要なのだと、改めて考えさせられた。
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