第一歩はグッズ戦争から始まった
当選の文字を見て、脳がパーンと弾け飛んでから数カ月。ついに迎えたライブ当日。新幹線に乗り込み、会場の京セラドームへ向かいました。道中、当日購入できる京セラドーム限定グッズの販売がスタート。
運良く購入できて喜んだのも一瞬でした。クレジットカード会社から決済完了の案内が届いた数秒後に、決済キャンセルのメールが!ネットのグッズ戦争に競り負けました(涙)。
正直、50代の私はミニマリストを目指して断捨離を始めたばかり。過去に「記念だから」と買い集めては、帰宅後に愛でることもなく、箪笥の肥やしにしてしまったグッズの数々。自身の性格を冷静に受け止め、がっちり規制をかけ今回のツアーでも、グッズは最小限にしようと決意していたのですが、やはり「限定」という言葉の魅力には抗えないものですね。気がついたら購入しようとしていました。競り負けたのは、買ってはいけないという戒め、、、そう思うことにしました。
ぼっち参戦の不安と、勇気を出した一歩
到着したドームは、人、人、人!何がどこにあるのかも分からず、ただ人の波に流されていました。BTSのライブは初めてで、全てが手探り状態。ARMY友もいない私は、心細さでいっぱいでした。そんな中でドームの外周にぐるっと飾ってあるJINくんのフラッグはテンションを上げてくれ私にパワーをくれました。

そんな人混みの中、事前に予約していたファンクラブの特典受け取りブースへ。スムーズにフォトカードを受け取った後、ふと目に入った「CAPSULE TOY」の長蛇の列。「買わない」の決意はどこへやら、気がつけば吸い寄せられるように列の最後尾へ並んでいました。
楽しそうに談笑する周りのARMYさんたち。人見知りの私はどう声をかけていいかわからず迷っていました。でも、このまま終わるのは寂しい。勇気を振り絞って、前の人に話しかけてみました。
「どちらから来たんですか?」
すると、その方はとても気さくな方で、どこから来たのか、これまでのライブ参戦経験など、色々な話を聞かせてくれました。短い時間でしたが、ARMYさんと話せて嬉しかったです。
1時間ほど並んだ頃、スタッフの「ここより後ろは売り切れる可能性があります」というアナウンスを聞き、ギリギリで間に合ったことを知りました。お目当ての缶バッジは3つで我慢しました。このツアーの大切な記念になりました。10種類中3種、かぶり無し。

SEOKJINは想像をはるかに超えた「優しさ」の塊
缶バッジ購入後、ドームの中へ。私の席は、ステージを野球でのホーム(正面)としたら一塁側後方のスタンド席。表情までは見えませんでしたが、ぎりぎり肉眼でジンくんの動きは追える場所でした。
開演までの2時間弱、アミボムを手に、続々と埋まっていくドームを眺めていました。通常のスタンド席だけでなく、上の階のビスタ席までARMYで埋め尽くされているのを見て「京セラの限界までARMYが入ったんだな」と、その光景に感動しました。
そして、ついにジンくんが登場!冒頭の挨拶から、流暢な日本語で話してくれるジンくんの姿に、胸が熱くなりました。ARMYを喜ばせようと、一生懸命練習してくれたんだろうなと思うと、それだけで感動で目頭が熱くなりました。

ジンくんはこのツアー前にミニアルバムを2枚リリースしているものの、曲数はそこまで多くありません。「どんなライブになるんだろう」と思っていたのですが、ライブは歌うだけでなく、ファン参加型のコーナーもあり、ジンくんとARMYとでコミュニケーションをとりながら進んでいく、とても楽しいものでした。
💜「テレパシーゲーム 伝われARMY」
ステージ正面の特大スクリーンにお題が映し出され、ARMYがジェスチャーで表現し、それをジンくんが当てるミッションです。正解数によってジンくんが3種類の候補の中からどれかの衣装を着てくれます。そして、この日のお題は「テニス」と「クライミング」。
一問目、会場全体がひとつになってみんなで素振りを始めます。フォアハンド派、バックハンド派、サーブ派などなど、それでもこれはジンくんすぐに分かったみたいで見事正解!答える前に「こう?」と華麗なエアスマッシュを決めてくれて、会場中が黄色い声援に包まれました。
二問目に行く前に「何番がいいの?」と会場の反応を見て、回答を調整してくれるジンくん。やさしさのかたまりです。二問目の「クライミング」も無事正解し、制服を着ることになったジンくん。頭を抱えて悶絶していたので何かと思ったら「昨日もこれ着たんですよ!」だそうです(笑)。結果、何を着ててもそこにいてくれるだけで幸せなARMY達なので、みんな幸せそうでした。90秒という制限時間で着替えて、この制服を着て『スーパーチャムチ』を歌ってくれました!
続いてのファン参加型イベントは、
💜「ARMYカラオケタイム」
ジンくんがルーレットを回して、針がとまった曲のカラオケをARMYが歌い、その間にジンくんがお着替えしに退場。お題曲は『Anpanman』でした。歌詞はスクリーンに出ていますが、韓国語なので難しい!私は、他力本願で唯一歌える「Anpanman」という歌詞だけ大声で叫んでいました。着替えて出てきたジンくんが「ARMY、上手ですね!」と褒めてくれたのですが……すみません、ほとんど歌えてません、という空気がただよう会場内。みんな正直だ。
その後、ジンくんがピアノの弾き語りで歌ってくれた曲もあり、その多彩さにただただ感動。
💜「歌ってARMY」コーナーが始まりました。ARMYが歌う曲名をジンくんが当てるというゲーム。不正解の場合は、ジンくんの頭上にタライが落ちてくるというまさかのルール。ド〇フ世代の私は、ARMYを喜ばせるために体張ってんなぁジンくん!と思いました。 1問目『Dionysus』。歌いだしから迷子で、唯一歌える箇所は「マショマショ」のところだけ。『Anpanman』以上に歌えなかったARMYたち。大勢のARMYがそんな感じで、ステージ上のジンくんには、唯一歌えた「マショマショ」の歌詞も届かず…。ジンくんのリクエストでもう一度歌い直したものの結果は同じ(苦笑)。「本当にわからない…」とつぶやくジンくんの頭上に、無情にも金ダライが落下!お笑い的には満点なのですが、ジンくんの頭に金ダライを落とすという愚行に一役買ってしまった己を猛省するARMYたちでした。
2曲目は『IDOL』。これは「OH」を連呼する歌詞を、振りまでつけて歌ったARMY達の勝利でジンくん正解!そして3曲目『Loser』では、「今までやった公演の中で一番上手いです」とARMYたちをほめ殺しのジンくん!無事に正解しました。このミッションに続けてジンくんが『Loser(feat. YENA)』を歌うものだから、会場はかなり盛り上がりました。
ジンくんのソロ曲以外にも、💜BTS💜メドレーを歌ってくれたり、本当に会場中が大絶叫の嵐でした。生で聴いた『Spring Day』には感動したなぁ。ジンくんが歌い終わった後も、ARMYたちによるエンドレスな「Wow wow」が続き、ジンくんが指揮のジェスチャーで止める場面もありました。
歌を歌ってファンがそれを聞く。そんなライブを想像していたら、曲もたくさん歌ってくれて、ファンとの交流もたくさんしてくれて、想像の何倍も何百倍も楽しいライブでした。ファンがいないと成り立たない構成のライブだなぁと思いました。そんなライブを考えてくれたジンくんをますます好きになりました。
韓国語で、タリョラ(달려라)は「走れ」、トジョン(도전)は「挑戦」。 振り付けと共にジンくんと一緒に何度も「トジョン」と叫びましたが、今回のライブ参戦は、私にとって本当に「トジョン」(挑戦)でした。そして、いつか絶対に7人全員が揃ったBTS完全体のライブに参戦してみたい!と強く思わせてくれた、最高のライブでした。
ジンくん、本当にありがとう!そして、おつかれさまでした。
このライブの直後に父が倒れてしまい記憶があやふやなところもありますが、自身で読み返して当日の感動を思い出せるように、宝物の時間を書きとめました。拙いレポですがここまで読んでくださってありがとうございました。


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