朝9時、病院到着時は小雨であったが、父と共に実家へ向かう道中で雨は止んだ。
自宅までの動線と安全性検証
実家所有の更地に車を停め、病院スタッフ2名、父、私の4名で自宅へ移動した。
- 坂道の昇降: コンクリート舗装の坂道は難なくクリアした。未舗装で落ち葉のある下りの山道も、スタッフの見守りのもと、自力で昇降した。
- 勝手口での動作確認: 帰宅後、自宅への出入りは裏の勝手口がメインになる想定で、手すりの必要性や設置場所を検討した。現状ブロックが置かれている場所に手を加えるか話し合いながら、父に以下の動作を実地してもらい、スタッフが確認した。
- 靴を脱いで家へ上がる動作
- 靴を履いて外へ出る動作
- 玄関・家の中の移動:裏の勝手口から 玄関までの道のりを歩き動線を確認。玄関から靴を脱いで家の中へ入った。家の中の段差も父はすべて難なくクリアした。家の中の手すりは不要との見解が出た。
家屋内での動作と改修に関する検討
建材業者が少し遅れて到着し、病院スタッフと私、父、母、建材業者の6名で家の中の検証を進めた。主に勝手口と浴室の改修について話し合われた。
- 浴室(課題1): 浴槽への出入りの検証を試みたが、浴槽に水が張られた状態だったため実施できなかった。手すりの設置場所について、建材業者と病院スタッフが話し合った。
- 入浴方法の検討: 「シャワーチェア」を使用し、手すりを利用して浴槽へ出入りする方法が提案された。
- シャワーの故障: 実家のシャワーが故障中のため、洗面器でお湯を汲んで体を流す動作が必要となるが、父はこの動作のリハビリを行っておらず、現状では困難であるという課題が挙がった。今後のリハビリでこの動作を意識してくれるよう病院スタッフにお願いした。
- 浴室暖房: 脱衣場・浴室は暖房器具がなく冬場はかなり冷え込む。動きが緩慢になる父の為に浴室暖房の設置が可能か建材業者に相談したが、後付けの暖房器具は効果が薄いため、脱衣場に赤外線ヒーターを設置して入浴前に温めるか、冬場はデイサービスの入浴サービスを利用する方が良いとの意見が出た。
- 寝室: 父の介護ベッドは買取ではなく【レンタル】が推奨された。長年使用していた寝室は壁のカビなど衛生面に問題があったため、建材業者の強い勧めにより、別の和室(仏壇の間)を寝室として使用することが決定し、父もこの案に頷いた。
- トイレ: 我が家には男性用小便器と洋式トイレがあるが、父の退院後は洋式トイレを使用することで、手すり等の改修は不要との見解となった。
- 手すりの設置場所: 手すり設置が必須と判断されたのは、浴室の中と裏の勝手口であった。
靴の着脱に関する課題(課題2)
- 座る動作の困難: 父は靴の着脱の際、段差に腰掛けず、中腰で行っていた。不安定なので座って行う方がいいと思ったので病院スタッフに確認すると、まだ座る動作ができないとの説明があった。
- 安全性の確保: 玄関での靴の着脱時には、支えがないとふらつき、不安定な状態であった。玄関には椅子を置くことが望ましいと判断された。勝手口には、椅子を置くスペースがないため手すりでの解決を目指す。
ケアマネージャー合流と畑の視察
- ケアマネージャーの到着: ケアマネージャーは男性で、話が長く、やや癖のあるタイプの人だった。私も病院スタッフも、話が長すぎると感じる場面があった。病院スタッフからは「もっと簡潔に話さないと、お父さんには伝わらない」との指摘があり、父の状態をよく理解してくれていると感じた。
- 畑の視察: 家の確認が終わったあと、「畑も確認の対象」と言われ、車5台で畑へ移動した。畑の規模は、同行者が想定していた規模よりも遥かに大きく、驚いていた。皆が想像していた「家庭菜園レベル」をはるかに超えていたからだと思う。
- 父の様子: 父は畑の状態を自分の目で確認できて安心した様子だった。畑を見終えたあとは、満足したような表情で、畑が一番気がかりだったことがよくわかった。
- 病院スタッフとの話: 病院スタッフはハウスの中で父の動きなどについて確認し、今後のリハビリに活かすための情報共有を行ったと思われる。(私は書類確認のためこの会話には同席しなかった。)
- 各業者の帰宅: 畑にて、病院スタッフ、建材業者、ケアマネージャーが手配した介護用品業者とはお別れした。
自宅視察後の最終確認
- デイサービスの見学: ケアマネージャーが勤める施設が近いとのことで、父・母・私の3人で移動し、デイサービスを簡単に見学した。ケアマネージャーからの説明の続きは、12月15日の週以降に改めて実家で行われることとなった。
- 車の乗り降り検証: 帰宅後、私と父で母の車への乗り込みを検証した。父は助手席側の後部座席へ、ゆっくりではあるが自力で乗り降りできた。スライドドアの開閉も、左手のみで操作し、やり直しはあったものの2回目には確実に閉めることができた。助手席や運転席への乗り込みは困難と見られるが、母の車での移動は問題ないと判断された。
- 坂道の手すり: 検証前、最も難関と思われていた裏の坂道については、父の昇降動作を見た結果、手すり設置は必須ではないとの見解で一致した。
- 病院到着後の様子: 病院到着後、父は自力で部屋着に着替えていた。脱いだ服も畳んでタンスに収納していた。
- 畑への意欲:自宅から畑までの距離や父の様子を見て、家族だけでなく、病院スタッフ2名も「コレ、お父さん、歩いて畑に行きそうですよね」と同じ心配をしていた。父が病院で相当畑の話をしているのだろう。でも、それだけ父の性格を理解してくれているスタッフに恵まれたのは本当にありがたいと思った。
9時から13時までという時間的な制約がある中で、父のために病院スタッフ、ケアマネージャー、建材業者、介護用品業者と、本当に沢山の方々が時間を作って集まってくれた。父が自宅で不自由なく暮らせるようにと知恵を出し合ってくれたこと、心から感謝の気持ちでいっぱいだ。自宅改修も1月の退院までに間に合うよう、これからも皆さんの手を借りて着実に進めていきたいと思う。


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