2025年8月10日|3世代の想いと、入院費の試算

家族の記録

この日、海外や県外に住む孫たちが勢揃いし、全員で父の面会に向かった。5人いる孫のうち2人は社会人となり学生の頃よりも休みが取りにくくなったが、今回は祖父の一大事ということで皆予定をやりくりして集まってくれたようだ。家族にとってもとても貴重な機会となった。

会話は難しいものの、父がぽつりぽつりと発する言葉に、皆で耳を傾けた。15時過ぎに病院に到着して面会を始めたが、1時間ほどでリハビリの時間になった。

入院費用の話になり、レンタルしているリハビリウェアが1日あたり275円(税込)だと知る。その他にも、家電付の床頭台セットが330円、おむつセットが660円など、多くの費用がかかっていた。差額代無料の4人部屋を希望しているものの空き待ちのため、現在は2人部屋に入っており、差額代が月5万円を超えることも含めると、1ヶ月の合計費用は20万円を超える計算になるという。

少しでも費用を抑えるため、母はリハビリウェアのレンタルを止めて、パジャマとルームウェアを購入して洗濯することにした。以前、母が一人で病院近くの昔ながらの商店街でパジャマを購入した際はかなり高額だったそうだ。

そこで、病院近くの「しまむら」へ皆で向かった。母は、商店街で買った1着分の値段で3着は買えると知り、驚いていた。昔からあまり買い物をしない人だったが、高齢になり、ますます買い物の機会が減り、ネットショップなども知らない。情報のアップデートができていないことで、このようなことが起こるのだと実感した。母と私たち姉妹、孫たち3世代の女性で、父の服を選び購入した。

救急車で搬送されてから約1ヶ月。日々迫られる選択肢の中からその時々でベターと思うものを選び、ここまで来た。ただただ父に助かってほしい、元の生活に戻ってほしいという思いで駆け抜けてきたが、命の危機が去り、本格的なリハビリ生活が始まって、面会する家族の気持ちも平穏を取り戻した時、やっとお金の問題に目が向くこととなった。高額になる入院費用や、退院後の生活を考え、国の制度や生命保険などについてこれから家族みんなで調べ、母をサポートできたらと思う。


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